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2020-04-07

「話すチカラ」に娘たちからの学びを思い出しました。

昨日、ご紹介した本「話すチカラ」

スラスラと読み進んで最後の章で、とても共感できる内容がありました。

齋藤孝先生が、書かれた文章

「「まずは与えられた役割、持ち場で全力を尽くすことが大事」

スポーツを見ていて勉強になるのはベンチで控えている選手や、ベンチにも入れなかった選手たちの振る舞い方です。〜特に高校野球が好きで観戦していますが、彼らだって試合に出たくて仕方がないのでしょうが、ベンチやアルプススタンドという持ち場で精一杯出来ることに取り組んでいます。その姿を見るだけで勇気をもらえる気がします。もし、彼らがふてくされた態度をとっていたら、チーム全体の空気が悪くなります。試合に出場しなくても、彼らの応援には大きな意味があるのです。」

私は、娘二人からこの事を学びました。

もう15年以上も前ですが、小学生高学年になった長女から地域のバレーボールクラブに入りたいと何度も懇願され、

仕方なく入部させました。

 

当時、我が家は転勤で長野県に引越したばかりでした。

自然いっぱいの長野に住むことになったので私は、土曜日と日曜日は子供達と観光地や温泉巡りなどしたかったのです。

クラブに入ると平日の夕方は、自宅から少し遠い小学校の体育館までの送迎、

土曜日と日曜日は、平日より早起きで練習試合や大会の応援送迎当番もあり、お弁当も必要でした。

何より、スポーツ万能でもなく、小柄な長女にバレーボールが適しているとも思えなかったのです。

 

長女の入部したバレーボールチームそして後に入学する中学校の校区はバレーボールが盛んで(当時女子バレーボール全国1位の中学校がある校区でした)練習量が非常に多く、大雪の日も当たり前に練習がありました。

私は雪国育ちではないので、大雪の日に部活がある事が信じられなく、慣れない雪道を運転して送迎する事が苦手でした。

中学校では、寒い雪の日も朝練がほぼ毎日ありました。

次女も続いてバレーボールを始めて、我が家の娘たちは、中学校、高校、大学(長女だけ)と体育会系の部活三昧の日々を過ごすことになりました。

土曜、日曜日の自由な時間がなくなるのは嫌だな〜と当初はそんな自分勝手な事を思っていた私でしたが、

まだ小学生だった長女が、応援だけで1日が終わるのに(案の定、レギュラーではなく補欠)、

朝早く自ら起きて練習試合や大会に行く姿に驚きました。(部活とはそういうものですが。)

その後、補欠だった時はもちろん、レギュラーになれた時もキャプテンの時(これは次女)も、怪我した時も、

先生に厳しく怒られた時も悩みながら与えられたポジションに一生懸命に向き合う姿、

部活を通してチームワーク、チームプレーを学び成長していく二人の娘の姿を見て、親の私達が学ばせてもらった事が多かったのです。

土曜、日曜に観光地巡りをしていたら、こんな感動をもらえなかったです。

部活は辛い練習のほうが多いです。娘たちのバレーボールを通しての補欠、レギュラー、キャプテン経験から私はたくさんの気づきをもらいました。

そんな部活三昧だった日々をふと懐かしく思い出して、この本を閉じました。

 

この本には、安住さんの心のつぶやきや、惜しまない努力、仕事に対する綿密な準備等のエピソードが紹介されています。

今まで以上に安住さんファンになりました。何度も読み返してみたい本です。

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